古書探訪〜ある愛読家の記録〜

本の魅力に取り憑かれた男の追憶

吉田篤弘

喫茶店と読書

今、喫茶店にいる。 駅前にあり、平日の昼間は おじさんおばさんの井戸端会議の場として賑わう どこにでもある、いやどこにでもあって欲しい喫茶店。 僕は喫茶店が好きだ。 ジャズが流れる暖色色の店内。 コーヒーを飲みつつチーズケーキをつまみ、お気に入…

上林暁が好き 僕が愛してやまない私小説家

上林暁(かんばやしあかつき)との出会いは 吉田篤弘さんのエッセイだった。 「つむじ風食堂の夜」で有名な、 吉田篤弘の作品「神様のいる街」に 上林暁について語られている箇所がある。 吉田篤弘の書く世界観に魅了されていた、 当時の僕は 『こんな素敵な…